To Our Shareholders
And Investors株主・投資家の皆様へ

商品の調達力・開発力
強化と採算性の向上を
図ってまいります。 代表取締役社長 芝原 英司

代表取締役社長 芝原 英司

株主の皆様におかれましては、平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
ここに株式会社ショーエイコーポレーション第56期のご報告をお届けするにあたり、謹んでご挨拶申し上げます。

当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う行動制限の緩和や観光支援策等の各種政策の効果もあり、経済・社会活動が正常化に向かう中で、雇用情勢や設備投資は回復の傾向にあり、また、個人消費についても緩やかな回復がみられました。一方海外の地政学リスクに伴う原材料価格やエネルギー価格の高騰及び急激な為替の変動による消費者物価の上昇により、節約志向が強まるなど、依然として景気の先行きは不透明な状況で推移いたしました。

当社グループを取り巻く環境は、フィルム原反の供給不足による価格上昇や物流コストの高騰、輸入仕入価格の大幅な上昇等が続くなど、厳しい事業環境が続いております。

このような状況下、当社グループは「メーカー機能を持った企画制作会社」に転化し、コンサルタント営業への転換を進めてまいりました。これまで培い蓄えてきた企業価値を最大限に高め、顧客への提供価値が変化している中で高収益企業となることを事業活動の指針として、ОEMを含めた購買行動促進のための販売促進支援活動という事業形態を見据えて活動してまいりました。高収益で成長性のある会社になるためには「自社商品、自社ブランドを持つメーカーへの転身」が必要であり、当社グループの強みである企画力、調達力、商品開発力を活かして、より良い商品・製品を提供していくためにマーケティング機能、企画製造機能を一層充実させていく計画を進めております。

その結果、当連結会計年度における売上高は20,745百万円(前年同期比7.7%増)となりました。利益面につきましては、原材料価格の高騰や為替の急激な変動により売上原価率が上昇(前年同期売上原価率比2.3ポイント増)したことで、営業利益は154百万円(前年同期比12.4%減)となりました。一方、昨年末にかけて為替相場が急激に円高に振れたことでデリバティブ評価損として522百万円を営業外費用に計上した結果、経常損失は332百万円(前年同期は183百万円の経常利益)、また株式会社ファインケメティックスにかかるのれん等の減損損失として1,641百万円を特別損失に計上した結果、親会社株主に帰属する当期純損失は1,617百万円(前年同期は89百万円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。

株主の皆様には今後とも引き続き倍旧のご支援ご鞭撻を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

2023年6月吉日